えりーさん(女性)の体験談

私はもともと日本海側の雪国生まれなのですが,あまりに幼かったためその時の記憶はありません。

そんな私が何かの縁で数年前に豪雪地帯に住んでいました。滋賀県と岐阜県の県境に近い山間の町でした。

まずは引っ越し当日から大雪。引っ越し業者さんにはとても大変な思いをさせてしまいました。雪の中,大型家具を運び込んだり,雪解け水で玄関周りがびしょびしょだったりと。

引っ越してからしばらくは車のない生活でしたので,雪道をリュックを背負って買い出しに行きました。雪かきもしました。ものすごく汗をかきました。重労働でしたね。

小さな町なのですが,町内はよく除雪車が巡回していました。ノーマルタイヤをつけている車はほぼゼロ。都会から引っ越してきたので,当時はいろんなことが珍しかったのですが,
町内の人たちが雪に対してそれほど警戒していない様子が不思議でした。というか,生活の一部なんだな~と感じて,感心してしまいました。

結構薄着で外出している人も多く,防寒を意識するのは都会人の方かも?と思ったこともあります。

雪道での車の運転はほとんどしたことがなかったのですが,必要に迫られて慣れていきました。スタッドレスタイヤの凄さを体験しましたね。どんな道でもへっちゃらでした。

大雪の後,子どもたちが保育園へ行く日はスキー服を着せました。手袋もスキー用。大雪のときは,園庭で雪合戦や雪だるま作りです。同じ冬でも普段とは違う遊び方で楽しそうでした。

そういえば,私が生まれたのは雪国と申しましたが,その頃姉たちは外遊びのとき,父に雪の上に放り投げられて喜んで遊んでいたそうです。ちょっと変わった遊び方ですよね。

最近,関東でも大雪が降り,そのとき子どもたちは大はしゃぎでした。ただ,下り坂を降りるときは滑り落ちそうで,一歩一歩慎重にゆっくり歩きましたね。ちょっと怖がりながらでした。

一方で,怖い経験もしました。アメリカにいた頃なのですが,ある雪の日,下り坂を車で走りました。何の知識もなかった私はノーマルタイヤのままでした。つるつると車が滑り落ちました。

怖くて,自分でドアを開けて,飛び出したのです。車から。まるでサーカスかアクション俳優ですよね。

からっぽになった車はそのまま縁石まで滑り落ちて,止まりました。喜劇のようですが本当の話。

そして,数日後。凍った下り坂を再びノーマルタイヤで走行してしまいます。カーブを曲がり切れず,滑りました。そして,崖からそのまま落ちてしまったのです。まだ免許を取ったばかりの頃でした。

泣きながらとぼとぼ一人で歩いて家に帰りました。周りの民家は留守で,電話も借りられなかったので。

知識や経験がないまま,凍った道を走行するのはとても危険ですね。その事故で車は廃車となり,地元警察から事情聴取を受けることに。とてもショッキングでした。

雪には楽しい思い出もありますが,一歩間違えば重大な事故になっていたこともあります。

今後,ノーマルタイヤで雪道を走行することはないと思いますが,自分だけでなく周囲の人の命まで奪いかねないので,十分気を付けたいですね。